リモートワークの収入について
リモートワークにすると同じ職種でも賃金が低くなる可能性がある
コロナ渦の影響もあって、多くの企業がリモートワークを導入しています。
IT関連の大企業だけでなく、幅広い業界の中小企業も行うケースが増えてきていて、かなり一般的なものとなりつつあります。
オフィスに通う働き方に比べてリモートワークは会社側にも働く人側にもメリットがありますが、デメリットもあります。
その一つとして、同じ仕事でもリモートワークだと、賃金が低くなる可能性が出てくるという点です。
オフィスに来て働く社員とリモートワークの社員がいる場合、オフィスに来る社員の方が通勤による拘束時間や体力の負担などがあるため、そちらの給料を高く設定してあげたいという企業の考えがあるからです。
また、地域によっては同じ業務内容でも、都市部と比べて低い賃金で済む場合があります。
リモートワークとなると、都市部に住む人だけでなく地方部に住んでいる人を雇えるようになるため、地方部の人に対する賃金基準に近づけて給料額の設定をすることになるわけです。
さらに日本国内の別の地域だけでなく、グローバル化が進んでいる現代では、海外のリモートワーカーを雇うことでより低い賃金で働かせることが可能になっています。
結果として、全体的に賃金水準を下げても人材を確保できるため、リモートワーカーに対する給与額が下がってくるというわけです。
リモートワークで節約できる費用もある
このように、リモートワークだと賃金が下がる可能性があります。
だからと言って、生活が苦しくなるということではありません!
というのも、リモートワークをすることによって節約できる費用はいくつかあるからです。
賃金が減っても出費も減るのであれば、トータルで見ればあまり収支は変わらないことになります。
まず通勤費がかからないため、交通費や駐車場代などの出費を抑えることができます。
会社から交通費が出るとしても、ある程度持ち出しになってしまう部分がある人もいますので、リモートワークによって節約できるわけです。
また、リモートワークだと自宅で休憩もお昼の時間も過ごせるため、ランチ代やコーヒー代などの飲食費も節約できます。
さらに自宅で働く場合は、ビジネスウェアや制服を購入する必要がなくなるため、衣服にかかる費用も抑えることができます。
リモートワークでもスーツ着用というルールがあっても、人に直接接しないためよりシンプルな恰好でも大丈夫というケースが多いので、購入費用を下げられるのです。
このように、リモートワークは賃金が下がるということに目を向けて不利だと感じる人もいますが、総合的に見ると大きな差はないかと思います。
通勤時間がなくなる分、自分の時間や体力を保てるといったメリットを考えると、より自分らしい生活を送るための良い働き方かと考えています。