セダンは若者には不人気らしい
セダンについて
車のタイプの1つ、セダンは、古くからあるオーソドックスなスタイルをした車です。
エンジンルームと居住スペース、トランクルームの3つに分かれ、天井が低い目で足元はゆったり、4ドアであることが特徴です。
大人が4人快適に乗ることができるセダンは、かつて人気がありましたが、最近では小回りがきいてリーズナブルなコンパクトカーや荷物をたくさん乗せることができるミニバンなどに押されて低迷しています。
近年、車メーカーが海外市場を優先するようになり、国内で販売される新型車が減っているそうです。
日本車メーカーでも生産した車の8割以上が海外市場に出てしまうため、日本車を優先させるということもなくなりました。
現在、日本で販売されている車の約4割が軽自動車で、かつての人気を誇るセダンはめっきり販売台数が減ってしまいました。
セダンが若者に不人気な理由
セダンは遮音性に優れているため、静かに走ることができます。
車高が低く、横風にも強いので走行安定性は抜群で、居住スペースの前にはエンジンルーム、後ろにはエンジンルームと挟まれていて事故が起きた時の安全性も高いというメリットがあります。
見栄えもするし、高級感もあるセダンですが、今若者のセダン離れが起きています。
その理由には、セダンが実用性よりもデザイン重視のクラシックスタイルであること、さらに、居住スペースで高くなっている天井がトランクルームでわざわざ下げられて狭くなっている形が考えられます。
また、若者には必要ない大きさで、価格も高いことも大きな要因でしょう。
セダンは復権なるか?
今販売されているセダンは、無駄に大きく高級感があり、実用性に欠けるという印象がついてしまっています。
ミニバンやSUVと比較すると車内は狭くなっていますが、安全性と快適さに優れているメリットは今も健在です。
ですので、今までと同じアピールでは復権は難しいかもしれませんので、もっとアピール方法を変えて、時代の幅広いニーズに合わせて、セダンのメリットの紹介をする必要があるでしょうね。
荷物を積むスペースが少ない、排気量や車体は大きいのに、4人か5人しか乗れない、走行安定性は高いけれど、体感スピードは遅いのでついスピードが出やすくなる、シートの高さが低く、足腰の弱いお年寄りには負担がかかって不向きであるなど、改良するべき点を見直すことが、復権への道と言えます。
これらを踏まえて、車メーカー側は、新しいセダンの開発が必要です。
ミニバン人気が出てしまった現在、実用性に勝るミニバンをセダンが追い抜くことは難しいでしょう。
それでもセダンの価値を高め、その良さを丁寧に紹介すれば、いずれ人気がでる可能性は…ゼロではないはずです。